【感想】『アンのゆりかご―村岡花子の生涯―』

私は『赤毛のアン』がほんとに好きで、
全巻はもちろん、モンゴメリの他の本、エミリーシリーズとか、
ストーリーガールのシリーズなども読んだほどでした。


今はテレビ小説でもやってるので、ブームのようですね。
先日、母がこの本を送ってくれました。



アンのゆりかご―村岡花子の生涯―(新潮文庫)


さっき、読み終わったのですけど、感動…。
村岡花子の人生に。


甲府で生まれて、5歳で一家で東京へ。
10歳で東洋英和女学校に編入学し、10年間を寄宿舎で過ごす。
卒業後、甲府にある山梨英和で英語を教える。
5年後、翻訳と編集の仕事をするため東京へ。
夫となる村岡儆三と結婚、翌年、長男誕生。
長男は5歳で疫痢により、死亡。


その後、翻訳業に本腰を入れる。
長男が亡くなってから6年後に、長男と同じ日に生まれた
妹の娘、みどりを養子にする。
ラジオの「子供の新聞」というコーナーを昭和16年12月の
太平洋戦争開戦まで9年間続ける。
婦人の参政権の獲得のために活動する。


開戦の2年前に国際情勢悪化のため
帰国するカナダ人の同僚から『赤毛のアン』
を贈られ、翻訳を開始。戦時中も翻訳を続ける。


戦後、教育の機会均等を推進する教育改革に尽力。
自宅で子供のための図書館を開く。
その間、ずっと翻訳を続ける。


こう羅列すると別に感動しない気もするんですけど、
1冊読んだら、なんか感動しちゃった。


花子と儆三の仲がとてもよいこともすごくよかった。
出張で何日か家を空けた花子に、儆三があてた手紙の
文面が載ってて、日々の報告をして、


可愛い花子よ。元気でスバラーシイ!
元気で帰ってきてくれ、可愛い花子なしでは仕事の張合いもなく
気も荒くなる。可愛い花子よ




とか、こんなに愛されたら生きる張合いもあるな!と
思いました。いいな、いいな!


一時期、昔の女性ががんばった人生の話を読むのが好きで、
平塚らいてうとか、林芙美子とか、尾崎翠とか岡本かの子とか
読んだりしたんだけど、ほとんどすべて忘れ去り、
岡本かの子が、岡本太郎を犬の子のようにしばりつけて
原稿を書いた、というくだりくらいしか覚えていなかったりするのですが、
当時は、女のひとが投票できなかった時代で、女の人の地位は
かなり低く、ひどい扱いを受けていたりもしたわけで、
それに比べたら、議会でやじられたりしても、
それでもずいぶんマシになったもんだ、としみじみしました。


昭和5年の婦人参政権を実現する法案を否決するときには、
「婦人を尊敬し婦人の天職、婦人の責任に鑑みて、
此法案の否決せらしむことを望む」
とかいったらしい。
なんというか…、昔からこうやって口だけ「尊敬」とかいうやりかたを
してたんだな…、とこれまたしみじみ。


ともかくこの本を読んで、
「物語が読みたい!!!!!!」
と思わされました。








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