スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【感想】『原発ホワイトアウト』




「現役キャリア官僚のリアル告発ノベル!」
と、書いてありますが、
確かに、こうやっていろんなことが裏で決まってくんだろうな~、
と思わされました。


結末までのあらすじを書きますと、

フクシマの事故のあと、官僚と電力会社が総力をあげ
原発の再稼働をしぶっている新崎県の知事を失脚させ
(本人も妻もまともすぎるので、親族の経営する会社を
見つけ出して通常より高い金額で県の仕事を発注し、
知事が身内に便宜を図った、と告発する。検察まで使う)、
再稼働にこぎつける。


で、再稼働した新崎県で爆弾低気圧がきているとき、テロリストが
鉄塔を倒して、原発への電気をストップさせる、と。
冷却装置が働かなくなり、外部電源が起動しない、
というニュースが流れ、逃げようとする人で国道は渋滞、
高速は事故で閉鎖、それで、どこにも逃げられず。
対応すべき所長は渋滞で原発から50キロのところで渋滞で足止め。


原発が今まさに爆発しようとする場面で
日本電力連盟常務理事の小島と
資源エネルギー庁次長の日村は、こう考えます。


とにもかくにも格納容器の爆発さえまぬがれれば、
急激な放射性物質の拡散は避けられる。
------中略---------
そうすれば、フクシマと手順は同じだ。1、2年は
原発反対の嵐が吹き荒れるが、電力システム改革さえ
遅らせて骨抜きにすれば、必ず政治家は総括原価方式のもたらす
電力のカネに戻ってくる。





そんなふうに思っているところで、終わり。
そこで終わり。


ありそうなシナリオですね。
あと何回原発が爆発したら、気が付くんだろう、って
ちょっと思ったことがあったけど、
今は、あと何回原発が爆発しようが、気づかない、
何もなかったことにして人は生きていくんだろう、と思います。


原発は安全、
放射能の害はない、
この世は平和、
そう思っていたほうが、世の中生きやすい。


お話はそんな感じなのですが、


・官僚が政治家と根回しして
自分たちの利権を守るほうへ、いかに国を動かすか
・電力会社と関連会社の儲かる仕組み
・その金が政党に流れる仕組み
・気に入らない清廉潔白な人間を失脚させる方法


などが書かれています。
…なんか詳しいことは、読んだそばから忘れてしまったよ…。
なので、ぜひ読んでみてください。


あ、でもなんかすごく嫌な表現がありました。


反原発運動をすることになる女性アナウンサーの父親が、
福島で牛を育ててて、その牛肉の放射能が大幅に
基準値超えをしたところの描写に、

「給食に使われる牛肉の放射線量が大幅に基準値超えを
しているからといって、学校給食の中で牛肉の使われている量は
わずかである。
食材全体でならしてみると、子どもの健康に悪影響を与えるはずはない。
しかし、そういった理性的な判断が下せる保護者達は、ごく一部だった。」


とあって、で、その親たちが、
生産者である彼女の父親にも攻撃の矛先を向けたと、
すごくヒステリックな感じで書いてあります。
で、父親の鬱はさらに重症となり、実家が帰還困難区域に
指定されることが政府から発表されて、
父親はこっそり自宅に戻り、牛舎のひさしに首をつって死んだ、と。


それで、アナウンサーは、父を死に追いやった
原子力発電所に対して徹底的な復讐を誓った、って
流れになってるのだけど、今までの描写からしたら、
ヒステリックな消費者こそが彼女の復讐の対象となるのに
ふさわしい書き方をされている気がしました。


著者は、放射能の害はたいしたことない、って思ってるん
だろうなと思いました。
この方、原発はとめたいんだろうけど、
被ばくについては、全然問題にしてないみたい。



ところで、お話の中での
新崎県の伊豆田知事というのは、
新潟県の泉田知事だというのは明白ですが、
放射能の拡散にきっぱり反対し、再稼働反対を表明する、
泉田知事にはこれからもぜひがんばっていただきたいです。



新潟県では、避難のシミュレーションもしたけど、
5キロ圏内の2パーセント弱の住民移動(避難)でも
大渋滞だったそうです。


http://daysjapanblog.seesaa.net/article/383553137.html
『2013年3月、新潟県は原発から5キロ圏内の住民を対象とした避難訓練を行った。
震度6強の地震による柏崎刈羽原発事故を想定。
原発用地を迂回して海岸線を南北に走る国道352号線が、
地震により原発北500メートル地点で陥没、
その先3キロ地点で土砂崩れにより孤立集落が発生したとした。

・・・・中略・・・・

訓練を通じて見えたことは、5キロ圏内の2パーセント弱の住民移動(避難)でも
交通渋滞が発生。普段5分ほどで移動できる距離に50分かかった人もいたとのこと。
降雪期などを考えると、住民全員のスムーズな避難は到底考えられないだろう』

DAYS JAPAN 1月号本文より






泉田知事応援のため、「こうふでもやるじゃん」の
方たちが、応援メッセージを届けるそうです。
それに先立って記者会見を開き、それが山日に
とりあげられまして、その記事はリンク先にあります。
http://www.kofudemo.net/art/2492.html


すごい行動力。
いのち・むすびばも応援メッセージを出すことになりました。
まわりには知事を失脚させたい輩が
うごめいていそうですが、ぜひがんばっていただきたいです。








関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。