小豆川先生の論文より、横浜のストロンチウム90と、植物に含まれるストロンチウムはセシウムの10%以下らしいということについて

ちょっと前に、IWJの岩上さんが、
中川恵一サンに、前に文科省が、横浜のマンション屋上の
堆積物から出たとされるストロンチウム90は核実験由来、
という結論を出したけど、そうじゃない、とする論文が
出たそうですよという話をした、というのをツイートでみました。


気になっていたのですが、その論文、
ツイッターで回ってきてみることができました…が、
英語じゃーん!
Concentration of Strontium-90 at Selected Hot Spots in Japan
「日本のホットスポットでのストロンチウム90の濃度」


表が載っていたのですが、それを見ると、
横浜の検体は2つあって、一つは85ベクレル/kg、
もう一つは、4.1ベクレル/kgでした。
(ベクレル/gで載っているので、それを/kgに換算した)

tableS1.png
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0057760



とりあえず、論文のまとめ部分だけざっと訳してみました。

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セシウム134と137はその割合からして福島の原発事故由来だと言える。
ストロンチウムについては、半減期の短いストロンチウム89がすでにないので、
過去の核実験や、以前の原発事故由来といえる可能性もあるが、
いずれにせよ、ホットスポットで計測されるストンチウム90は、
福島の原発事故での放出が大きく関与している可能性が高そうだ。


福島の原発事故の汚染では、セシウムとストロンチウムが両方とも
存在している。
現在の食品の放射能検査において、前提としている、
ベータ線を出すストロンチウム90は、ガンマ線を出す
セシウム137の10%以下である、ということは今回のサンプルで
確認できた。

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ということです。横浜のストロンチウムは
核実験由来とは結論づけられないわけですよね。


文科省の以前の横浜の堆積物に対する発表PDFは以下↓
「横浜市が採取した堆積物及び 堆積物の採取箇所の周辺土壌の核種分析 の結果について」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/017/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/12/13/1314201_2_1.pdf


文科省は、核実験由来と結論づけ、
最初に検査した同位体研究所の検査方法にケチをつけてます。


…まあ、政府なんて、そんなものなんでしょうね。


今回の論文で、気になったのは、
柏でストロンチウム90が35ベクレル/kg出てるこの土壌は
いったいどこの何が濃縮されたもの?
セシウムを合計してみたら、82万7千ベクレル/kgもあって…。


それから、南相馬の植物は、
セシウム合計が1480ベクレル/kgで、そこに含まれるストロンチウム90は
125ベクレル/kg。
この植物は…、何?
たぶんそのへんに生えてるものだとは思うのだけど…。


論文で、放射能検査をしたときにストロンチウム90はセシウム137の10%以下と
いうことが確認できた、と書いてあるけど、
植物の種類によってはストロンチウムを入れやすいものも
あるという結果は出てると思うので、
簡単には言い切れないとも思うのですが、けどまあ、10%を超えるものは
そうない、ということなのかな、と思います。


(うーん、でも南相馬の植物は、セシウム合計にすれば、ストロンチウムは10%以下だけど、
セシウム137だけでは、10%を超えてしまってる)


ともかく、セシウムが入ってる食べ物には
ストロンチウムも入っているということは
確実になったと思います。


ただ気をつけなければいけないのは、
海に流れ出たストロンチウムです。
これについては、セシウムに対する割合などは
ちゃんと調べてなかったかと思います。
10%以下とかは言えないと思われます。





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