スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

がれき問題(2) 処理プロセス全体での安全性の確保

さて、続きです。
環境省が出したガイドライン
「災害廃棄物の広域処理の推進について」のガイドラインの第一章、
「広域処理における安全性の考えかたについて」の、2つ目の項目、
「処理プロセス全体での安全性の確保」です。


http://www.env.go.jp/jishin/attach/memo20120111_shori.pdf



(2)処理プロセス全体での安全性の確保
広域処理の受入側では、再生利用が可能なものは再生利用、
再生利用困難な不燃物等は埋立処分、可燃物は焼却処分の上、
焼却灰を埋立処分することが想定され、
上記の放射能濃度レベルを念頭に、
これらの一連のプロセスにおける安全性の確保が必要である。



上記の放射能濃度レベルというのは、この直前で説明されていた、
線量で言えば、0.01mSv/年ということ、
セシウム合計で100Bq/kgということとです。

ただ、線量0.01mSv/年にするためには100Bq/kgでないと
いけないかというと、そうではないのでご注意を。
(前回を参照に)

それから、前回は、100が999Bq/kgになってもたいしたちがいはない
と書いてあったことも記憶にとどめておいてます。




① 受入までの運搬過程
1.で整理した広域処理の対象となる災害廃棄物の放射能濃度レベルは、
特段の制限なく市中での流通が認められているクリアランスレベル
(100Bq/kg 以下)や、食品中の放射性物質に係る基準値(暫定規制値)
(飲料水等 200 Bq/kg以下、野菜類、穀類、肉等 500 Bq/kg 以下)の
レベルと同等又はそれ以下であり、
被災地から受入地までの運搬過程において、災害廃棄物を取り扱うことに
よる被ばくの問題は生じないと考えられる。


また、運搬に当たっては、廃棄物処理法に基づく規制を遵守することにより、
災害廃棄物の飛散等を防止することは可能と考えられる。




② 再生利用
前述のとおり、クリアランスレベルを超える場合であっても,
管理された状態での利用は可能であり、例えばコンクリートくず等を
破砕して土木資材として利用する場合の考え方については、
別途整理がなされているが、


本ガイドラインでは、当面の間、製品として広く市場に流通しても
問題が生じないよう、原則として、再生利用される製品が
クリアランスレベルを満足するように再生利用を行う場合について
整理することとする。


また、この場合のクリアランスレベルは、(1)の整理を踏まえ、
木質等を含めて、100Bq/kg として評価するものとする。


なお、前述のように、クリアランスレベルは、大量に発生する
対象物に適用されるものであり、また、相当程度保守的(安全側)に
設定されている
ことから、
一部の製品のロットがクリアランスレベルの数値を満足しない場合でも、
混合等により全体としてクリアランスレベルを満足する場合には、
製品としての安全性は確保されていると考える
ことができる。


また、この数値は再生利用される製品に適用するものであり、
原料として用いる災害廃棄物そのものについて 100Bq/kg を
満足することを求めるものではない




③ 不燃物等の埋立処分
不燃物等の埋立処分については、前記の処理方針により、
8,000Bq/kg
※1
であれば「不燃物等の災害廃棄物をそのまま又は破砕して安全に
埋立処分することが可能」とされており、
別添1の測定結果から、災害廃棄物のうち不燃物の放射能濃度は
不検出~590Bq/kg であり、問題なく管理型最終処分場における埋立
処分が可能と考えられる。





※1 8,000Bq/kg の設定の考え方
検討会において、原子力安全委員会が6月3日に定めた
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の影響を受けた
廃棄物の処理処分等に関する安全確保の当面の考え方」に
示された次の目安を満足するよう適切な処理方法を検討した結果、
埋立処分の際の目安として示された焼却灰等の濃度。


① 処理に伴って周辺住民の受ける追加被ばく線量が
1mSv/年を超えないように
する。


② 処理を行う作業者が受ける追加被ばく線量についても
可能な限り1mSv/年を超えないことが望ましい。
比較的高い放射能濃度の物を取り扱う工程では、「電離放
射線障害防止規則」(昭和 47 年労働省令第 41 号)を
遵守する等により、適切に作業者の受ける放射線の量の管理を行う。


③ 処分施設の管理期間終了以後、周辺住民の受ける追加被ばく線量が
0.01mSv/年以下
とする。


別添3に示すシナリオ計算等に基づき、安全評価を実施し、
廃棄物処理の各工程における追加被ばく線量が 1mSv/年
(公衆被ばくの線量限度と同値)となる放射能濃度と、
最終処分場の管理期間終了後、一般公衆の追加被ばく線量が
0.01mSv/年(人の健康に対する影響が無視できる線量)となる
放射能濃度を確認したところ、表Ⅰ-1に示すように、


8,000Bq/kg 以下の廃棄物については、周辺住民、
作業員のいずれにとってもこれらの追加被ばく線量を満足し、
安全に処理することが可能であることが確認されている。


なお、IAEA のミッションにおいても
「放射性セシウム 8,000Bq/kg 以下のものについて、
追加的な措置なく管理型処分場で埋立てをすることについて、
既存の国際的な方法論と完全に整合性がとれている」と
評価されており、国際的にみても適切な手法であると考えられる。



追加ひばく線量についてでしたが、

・作業員は実際に線量計をつけて作業しているのか
・周辺住民に線量計を配って確認するのか
・処分施設の管理機関終了後(いつ?)、だれが処分場について、
周辺住民の健康管理に責任を持つのか

などが不明です。
大丈夫だという説明はあるけれど、
大丈夫なように実行する気があるのかわかりません。


また、IAEAの名を出していますが、
IAEAは原子力推進機構ですよね…。
そこがいうことは、果たしてどれほど公平なものでしょうか。


あともうひとつ、「管理型処分場」の管理がどれほど
すごいのかといえば、遮水シートが破れて汚染水が漏れる
事故がいくつかの施設でおきています。


次に焼却および埋め立てについてです。


④ 可燃物の焼却処理及び焼却灰の埋立処分

可燃物については、前記の処理方針により、
放射性物質に汚染されたおそれのある災害廃棄物であっても、
「木くず等の可燃物について、十分な能力を有する排ガス処理装置が
設置されている施設で焼却処理が行われる場合には、安全に処理を
行うことが可能
」とされており、


別添1の測定結果から、災害廃棄物のうち可燃物の放射能濃度は
不検出~240Bq/kg であり、問題なく焼却処理が可能と考えられる。


また、処理により生じる焼却灰については、受入側の埋立処分に係る
追加的な措置が必要とならないよう
、配慮する必要があるが、
上記の災害廃棄物の放射能濃度測定結果に照らし、
焼却灰の放射能濃度も 8,000Bq/kgを下回ることが見込まれ、
特段の問題は生じないと考えられる。


なお、焼却処理の排ガスの安全性については、
原子力安全委員会の示す考え方により、
「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則の規定に基づく線量
限度等を定める告示」等で示された濃度限度
(3月間の平均で、放射性物質ごとにそれぞれの放射性物質ごとに
定められた濃度(セシウム 134 で 20Bq/m3、セシウム 137 で 30Bq/m3)
に対する割合の和が1となる濃度。)を下回ることを確認することが
重要とされているが、


別添2に示すように、排ガス処理に伴う飛灰の
放射性セシウム濃度が 8,000Bq/kg 超~数万 Bq/kg 程度となる
焼却処理の場合であっても、処理後の排ガス実測データは大半の
施設が不検出であり、一部検出されている場合でもこの濃度限度を
大きく下回って
おり、安全に処理できていることが確認されている。




99.9%バグフィルターでとれるといっているけれど。
ぜひリンク先をお読みください。
瓦礫焼却・バグフィルターで「放射性セシウムが99.9%除去できる」→本当?

裏づけなしらしいですね。


そして、ここがたぶん政府のいちばん重要なところで、
「受入側の埋立処分に係る追加的な措置が必要とならないよう」
基準を緩めたとも読めます。



さて、安全な理由として次のような条件で
計算しましたよ、という話が次にあります。


表Ⅰ-1 廃棄物処理の各シナリオ※1における許容放射能濃度の算出
廃棄物処理の各シナリオにおける許容放射能濃度の算出
廃棄物処理の各シナリオにおける許容放射能濃度の算出


※1 廃棄物の処理においては、可燃物については焼却後に埋立処分、
不燃物については埋立処分されることが一般的であり、
このような処理の実態を踏まえてシナリオ設定を行った。
また、福島県内の廃棄物処理施設の実態等を参考にして、評価に用いるパラメ
ータの設定を行った。


※2 保管は 200m×200m の敷地にテント(15m×30m×高さ 2m)を
50 個設置と想定。敷地内の複数のテントから周辺居住者の被ばくについて、居住場所は保管場所から適切な距離を取るものとして評価した。


例えば、100,000Bq/kg の廃棄物を保管した場合、保管場所からの
適切な距離は約 70m 、8,000Bq/kg の廃棄物を保管した場合、
保管場所からの適切な距離は約 2m となる。


※3 焼却灰等埋立では、外部被ばく評価の線源条件として、
福島県内の廃棄物処理施設の実態等を参考にして 200m×200m×深さ 10m の
大きさ、かさ密度 1.6g/cm3と想定。


※4 既往のクリアランスレベル評価に倣い、安全側に見て、
作業者は1日8時間・年間250 日の労働時間のうち半分の時間を
処分場内で重機を使用して埋立作業を行っているものとした。
なお、重機の遮蔽係数を 0.4 とした。


※5 脱水汚泥埋立処分では、外部被ばく評価の線源条件として、
既往のクリアランスレベル評価に倣って半径 500m×深さ 10m の大きさ、
かさ密度 2.0 g/cm3と想定。


本項目については「放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の
当面の取扱いに関する考え方」(平成 23 年6月 16 日原子力災害対策本部)を参照している。


※6 居住場所は埋立場所から適切な距離を取るものとして評価している。
例えば、埋立処分場(200m×200m×深さ 10m)で即日覆土を毎日 15cm 行う
条件で、作業中の露出面積を 15m×15m とした場合は、100,000Bq/kg
の廃棄物では 8m 、8,000Bq/kg の廃棄物では2m となる。


本項目については「福島県の浜通り及び中通り地方
(避難区域及び計画的避難区域を除く)の災害廃棄物の
埋設処分における一般廃棄物最終処分場周辺の直接線及び
スカイシャイン線による影響の評価について」
(平成 23 年7月 14 日原子力安全・保安院放射性廃棄物規制課)を
参照している。


※7 この結果を受け、8,000Bq/kg 超の焼却灰等については、
遮水工が設置されている管理型処分場等において、
焼却灰の周囲に隔離層を配置するなど、十分な安全対策を講ず
ることとしている。


なお、シナリオ評価においては、遮水工のない安定型処分場を想定
しており
、地下水流方向の分散長、地下水流方向の分散係数、
処分場下流端から井戸までの距離を全て0として評価をしている等、
保守的な設定をしている




遮水工のないところでも安全な数値です、
と強調していますが、でも、方流水から規定値以上の
セシウムが漏れた事例がありますよね。


「安全性の考え方」についてを読むと、
数値は厳しく出していて、本当は安全なんだからね、
という説明を何度も何度もしているんですね。
なるほど。


ガイドラインの続きは、このような計算をした結果、
燃やしても大丈夫、という計算式と、被災地で実際に焼却処理をした
際の飛灰の濃度などが載っています。


よかったら、実際の
ガイドラインでごらんください。
http://www.env.go.jp/jishin/attach/memo20120111_shori.pdf
上記リンク先の7ページ目からです。









関連記事

コメント

こんばんは^^。

「安全」だと評価され続けてきた原発でこんな目に遭っているんですもの、どんな判定をしたところで信用ならないというのが現在の心境です。
「想定外」が出てくるのが安易に「想定」できますもん^^。

次のブログの112名、名前を脳裏に焼き付けておきます。
子どもたちの未来を、しいては日本の未来をお金と引き換えた人々ですから。
東芝、日立、三菱・・・なるほどね、というラインナップでしたね。

2012/02/03 (Fri) 21:05 | しろ #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

>しろさん、


> 「安全」だと評価され続けてきた原発でこんな目に遭っているんですもの、どんな判定をしたところで信用ならないというのが現在の心境です。
> 「想定外」が出てくるのが安易に「想定」できますもん^^。

ほんとですよね!

> 次のブログの112名、名前を脳裏に焼き付けておきます。
> 子どもたちの未来を、しいては日本の未来をお金と引き換えた人々ですから。

私も、すぐ忘れちゃうのですが、
ほんとこの人たちはうらみに覚えてやろうと思います。


> 東芝、日立、三菱・・・なるほどね、というラインナップでしたね。

ほんとに。
あと知らない企業名もたくさんあって、
そういうところもちょっと調べてみようと思います。

コメント、ありがとうございました!

2012/02/04 (Sat) 11:34 | Fumie #- | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。