スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

児玉龍彦教授の「放射線の健康への影響について」7月27日 衆議院厚生労働委員会

ツイッターで話題になっている、東京大学アイソトープ総合センター長の児玉教授が、
内部被曝について語り、子供たちを守れと力をこめて語ったスピーチ。
ぜひみてください。



こちらのサイトには、スピーチの書き起こしに加えて、
スピーチ後の質疑応答まであります。
目を通すと、食品検査のイメージが少しわきます。
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/07/blog-post_29.html


内部被曝については、実効線量を何ミリシーベルト、と出したりするけれど、
それには、意味がない、と。
ヨウ素131は甲状腺に集まる。トロトラストは肝臓に集まる。
セシウムは尿管上皮、膀胱に集まる。
そういう場所ごとに考えなければ、全身をいくらホールボディカウンターで
計測しても、まったく意味はない、と。


また、たとえば子供の甲状腺ガンがふえたと
ウクライナの学者が1991年(チェルノブイリ5年後)に発表したとき、
日本やアメリカの学者は「統計学的に有為でない」として
それを否定するような論文を発表した、と。
それまでのデータがなかったから。

でも20年後、甲状腺ガンが減ったので、
因果関係が明らかになったのだ、と。

ほかには、高濃度汚染地区で、尿中のセシウムが1リットルあたり6Bqの場所で、
かなりの率で、膀胱ガン(やそれになりかけ)のものが見つかる、と。
そして、福島のお母さんの母乳からは2から13ベクレル検出されているので、
愕然とした、と。

そして最後に3つの提案をします(いちばん最後に発言そのものをコピペしておきますが)。
1つめとしては、国策として、食品、土壌、水を、測定をしろ、
測定方法を抜本的に改善しろと。

2つめとしては、放射線や放射性物質の取り扱いにかかわる法律を改正しろ、と。
今先生たちが行っている除染作業などはすべて法律違反なんだそうです。

3つめとしては、国策として土壌汚染を除染する技術に、民間の力を結集しろ、と。
技術をもったメーカーはたくさんあるけど、早くしなければ利権に絡んだものに
なってしまうと。

ほんとうに、先生のいうとおり。
国は、何をしてるのか。
(何をしているかというと、放射能を全国に拡散して、被害も拡散して、
今後の因果関係をわかりにくくしようと、官僚は動いているんじゃないかと
思うんだけど)


ここからは、先生のスピーチの内容ではないですが、
今、内部被曝については、何も明らかになってない、と私は思っています。
児玉先生のスピーチについて、6Bqというのの時期がわからないから
比較できないとか、まあいろいろ反論をツイートでみかけるのですが、
そんなことを言う意味がわかりません。


体からセシウムが検出されるほど汚染されれば病気になる可能性がある
ってことですよね。で、なるかどうかは個人による、と。
だからデータの精度をあげよう、とか考えても意味はなくて(計算屋さんには意味あるだろうけど)、
そういう可能性を低くしたいなら、内部被曝を低くする、というのが
個人としてとれる対策であって、「また余計な心配する人が多く出ちゃう」とかいう理由で
否定する材料を見つけようとするのって、ほんとに、大きなお世話。


それどころか、放射線の害を重くとらえる意見を否定するのは、
それこそ大量に被ばくしている福島の人たちをさらにこのまま
被ばくさせることにつながると思っています。
たいしたこと、ないんだから、大丈夫だよ、って。
量の多少には関係ないと思うのです。みんなが大丈夫だといっていれば、
2マイクロ/時のところにいる人も、0.5マイクロ/時のところにいる人も、
0.08マイクロ/時にいる人も、みんなが、「大丈夫なのね」と思うのだから。



ところで、今日本政府が、緊急時だから20ミリシーベルトまで引き上げても大丈夫なんだ!
と主張するよりどころとしているICRPのモデルは、
1952年に設定されたものなんだそう。


内部被曝で怖いのは、DNAが破壊されることですよね。
でも、DNAが発見されたのは1953年なんですってよ。
だから、ICRPのモデルは、内部被曝による
遺伝子への影響なんて、考えられるはずがないのです。


さて、一方で、市民団体が設立した、ECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)
というものがあります。
こちらは、内部被曝を重要視している団体です。
ECRRは、ICRPの何百倍もリスクを大きく言っておかしい、
という意見もあるようですが、
むしろ、ICRPはそんなにもリスクを低く見積もっておかしい、
と反対から考えてみてもいいんじゃないでしょうか。


なぜそういうICRPを各国政府は採用するのか。
それは、ECRRのモデルは放射線があまりにも危険だといいすぎているので、
原子力業界がたちゆかなくなるからだと私は思います。
原子力発電所は、平時でも放射能を出してますから。
ICRPモデルを使えば、放射線はたいして危険なものではなくなり、
いざとなれば基準値をひきあげることも可能です。


いずれにせよ、放射能のせいでガンになったという
因果関係を立証するのは難しいので、結局、
泣き寝入りするのは、被害者で、加害者である国と原子力業界は、
何の補償もしなくてよくなるのです。


ECRRの科学議長のバズビー博士が、先日、福島疎開裁判の
人たちに招かれて、来日しました。


内部被曝の脅威をよく知る彼は、
100キロ圏内に入ることをよしとせず、
会津若松での講演の際は、新幹線を使わず、日本海側を通る
車のルートで入ったそうです。


また、先日見たインタビューでは、
「疎開裁判に招かれたら、専門家として証言してくれるか」という質問に、
「よろこんでするが、ビデオリンクでさせていただく」と言っていました。
郡山に入ることは、おろそしくてできないんだそうです。


また、バズビー博士が、調べた福島のエアフィルターのひとつからは、
アルファ核種が見つかったとのこと。
それが何の核種なのかは、今詳細を検査中で、たぶん来月頭には
結果が出るんじゃないでしょうか。


バズビー教授の、東京での講演に行ったとき、講演のあとで、
うちのそばの公園の土壌検査結果をみせて、
ここで子供を遊ばせてもいいか、うちの息子は泥団子つくりが好きなんです、
と聞いてみたら、
「こういう核種(セシウム137、134)があるということは、
ウランやストロンチウムもあるということ。子供はあそばせるべきではない」
と言っていました。


とはいえ、それもできないので、
保育園でのどろんこ(はだしでのどろあそび)をやめようと
思ったくらいですけど。


日本政府やメディアがすごく罪深いのは、内部被曝の軽視と、
まるでヨウ素やセシウムしかないかのように発表していることだな
と思いました。


原子炉からばらまかれた核種は、もっとずっと多い。
http://savechild.net/archives/3891.html




前後しましたが、児玉先生が、発言の最後に提案したこと。
======
第一に国策として、食品、土壌、水を、測定していく。日本がもってい
る最新鋭のイメージングなどを用いた機器を使って、半導体のイメージ
ング化は簡単です。イメージング化して流れ作業にしていくという意味
での最新鋭の機器を投入して、抜本的に改善してください。これは今の
日本の科学技術でまったく可能です。

二番目。緊急に子どもの被曝を減少させるために、新しい法律を制定
してください。私の現在やっていることはすべて法律違反です。現在
の障害防止法では、核施設で扱える放射線量、核種などは決められて
います。東大の27のいろいろなセンターを動員して南相馬の支援を行っ
ていますが、多くの施設はセシウム使用権限など得ていません。

車で運搬するのも違反です。しかしお母さんや先生たちに高線量のも
のを渡してくるわけにはいきませんから、今の東大の除染では、すべ
てのものをドラム缶に詰めて東京にもって帰ってきています。受け入
れも法律違反、すべて法律違反です。このような状態を放置している
のは国会の責任であります。

全国の国立大学のアイソトープセンターには、ゲルマニウムをはじめ
最新鋭の機種を持っているところはたくさんあります。そういうとこ
ろが手足を縛られたままで、どうやって、国民の総力をあげて子ども
を守れるでしょうか。これは国会の完全なる怠慢であります。

第三番目、国策として土壌汚染を除染する技術に、民間の力を結集して
下さい。これは例えば東レとかクリタだとかさまざまな化学メーカー。
千代田テクノルとかアトックスというような放射線除去メーカー、竹中
工務店などは、放射線の除染に対してさまざまなノウハウを持っていま
す。こういうものを結集して、ただちに現地に除染研究センターを作っ
て、実際に何十兆円という国費をかかるのを、今のままだと利権がらみ
の公共事業になりかねないいう危惧を私は強くもっています。
国の財政事情を考えたら、そんな余裕は一瞬もありません。どうやって
本当に除染をやるか。七万人の人が自宅を離れて彷徨っているときに
国会は一体何をやっているのですか。

======
最後に、児玉教授のプロフィールページへのリンクを貼っておきます。
http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/research/profiles/008/index.html


関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。