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【おすすめ洋書】Alice Walker 『Color Purple』

前に『Kindle & Audible 楽しい英語の学習法: スキマ時間に多読多聴』を出した。
これは米アマゾンで買える電子書籍(Kinlde本)とオーディオブック(Audible)を組み合わせた学習法を紹介している。


おもしろいことに、
5月は88冊、6月は77冊、7月は111冊売れた(ありがとうございます)。


このときは、もう寝ても覚めてもAudibleの何かを聞いていたものだ。
今は演劇もあったりするのでそこまでじゃないけど、それでも熱心に聞いている。
最近読んで(聞いて)、とてもよかったのはこれ。




The Color Purple (English Edition)


映画にもなっているので、知っている人も多いと思う。
私もタイトルは知っていた。でも内容はよく知らず、黒人女性が虐げられる&同性愛っぽい
くらいのキーワードでしか理解していなかった。
Audibleで少し前にセールをしていたのでサンプルを聞いてみたら案外聴きやすく、
買って聴き出したら、夢中になって暇さえあれば聞いてしまった。


なんといっても、最初のほうが衝撃的。
まだ若い黒人の女の子セリーが、父親にレイプされて、子どもを二人、産むのである。
その子たちは父親がどこかに連れて行ってしまった。
妹ネティが同じ目にあわないように、身を挺して守るセリー。
その後、結婚するも、夫は暴力的でセリーを理解しようともしない。
それを当たりまえとして受け入れていたセリーに、ある時、転機が訪れる。
夫が、歌手であるセリーの憧れのシュグを家に連れて帰ってきたのだ。
シュグは入籍はしなかったけれど、夫との間にかつて子どもをもうけたこともある。
シュグの自由な考え方に触れ、セリーは変わっていく。


ひどいことも多く起こるのだけど、それがセリーの神様への語りかけという形でたんたんと語られる。
たんたんと語られるのは、自分の身に起こっていることを不当であると感じていないということもあるかもしれない。
それが、シュグに大事にされることで、自分の存在価値を認めていく。その過程がとてもよかった。
最後は大団円で、こんなご都合主義でよろしいのかとちょっとびっくりしたけれど、
でも暗い気持ちで終わらずに済んでほっとした。


前にみた、『トークバック』という映画を思い出した。
元受刑者と、HIV/AIDS陽性者たちのアマチュア劇団の話で、彼女たち自身の人生をお芝居にして
上演している姿を追ったドキュメンタリー。
彼女たちはそれまで言葉にできなかったつらい体験を、皆の前で語る。
それに触発されて、見に来た人たちも自分たちの体験を語っていく。
それが、大きな癒しになっていく、というような映画だった。
どんな集団の中でも女性の立場は低い、だからこその、女性たちのための劇団だった。


その女性のおかれる立場の低さを、『Color Purple』で改めて感じた。
だからこそ、自分を大事にし、自分の意志を主張できるようになる過程がよかったのだ。
現実はそんなにうまくいかないとしても…。



英語は、黒人英語、しかも最初のころのセリーは学のない少女の設定なので
とってもブロークン(というかピジン言語の一つなので、そういうものなのだけど)。
でもシンプルなことしか言わないので、ルールがわかれば逆にわかりやすい。
英語のレベルで言うと、中の下くらいの難易度かしら。
発音も、最初はわかりにくく感じるかもしれないけども、字面をしばらくkindleでながめれば
癖がわかってついていける。
Kinldleで読むのもいいけれど、黒人英語の発音で聴くのがまたとてもいい。


今もセール中なのか、常になのか、米アマゾンでAudible版が3.77ドル、
Kindle本が7.04ドルなので合わせて11ドルいかないくらい。
お値段的にもおすすめ。(リンク先の画像はペーパーバック版の値段表示)





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