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『サルなりに思い出す事など』





サルも人間も、本能は同じなのかな、と思って
すごく興味を引かれて読んでみた。
おもしろかった。


著者はアメリカ人で、
20年近く、東アフリカの国立公園にでかけては
ヒヒの観察をする。


そこのヒヒは、近くに天敵はいなくて、えさも豊富にあって、
関心ごとは仲間のヒヒとの関係ばかり、まるで人間のよう、
ということで、著者はヒヒを観察してストレスの研究にやくだてようとする。


で、人間と同じなのね…と思った。
弱いものは常に徹底的にいじめられる。
優位に立つものは世代を超えて優位に立つ。
母親の地位が高いと、娘の地位も高い。
(ヒヒはメスは生涯同じ群れで過ごすけれど、オスは一定の
年齢になると、別の群れに入りに出ていく)


優位に立つものからいじめられているものへの同情は、ない。
(唯一、親子らしき関係のものだけは少し優しい)
ずる賢いヒヒは常にずるく、
ほかのヒヒをいじめることを喜びとするヒヒは
常にそれを喜びとする。


人間と、一緒!


そんなわけで、ヒヒの生態はとてもおもしろかった。
著者がヒヒに、ソロモンだとか、デボラ、ヨシュア、ルツなど
聖書由来の名前をつけているのがいい味を出してる。
(ルツ子さんという人は、聖書由来の名前なのか!と初めて知った)


ヒヒの観察だけでなくて、著者が普段交流をもったマサイとのやりとりや、
アフリカを旅したときのエピソードがきつくて、すごい。
部族同士の争いがひどくて、他部族を人間扱いしないとか、
載せてもらうことにした長距離ドライバーが、道々に他部族の家を
襲いながら行くとか。
マサイも、農耕民族を軽蔑していて、折々に襲っては牛を奪う、とか。


それから、不正が公然と行われていて、
それを指摘しても、何も変わらなかった、とか。
人間も、持つものが持たざる者からさらに奪っていく、とか。


日本も、持たざる国から、労働力とか資源をうばって、
それでいわゆる先進的な暮らしを享受していて、
その日本の中でも、やっぱり持たざる者が奪われている状況
があって、いずこも同じ…、と思いました。

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