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本の感想『ホット・ゾーン「エボラ出血熱」制圧に命を懸けた人々』



ホット・ゾーン――「エボラ出血熱」制圧に命を懸けた人々


エボラ出血熱がどんなものか気になって、
本屋さんで見かけて買っちゃいました。


一言でいって、面白かった。
エボラ出血熱の症状とか、気持ち悪いし、
一応本当にあった話だからおもしろがっていては
いけないと思うのだけど、手に汗握る展開でした。


20年以上前に書かれたそうなのだけど、
今までの「気持ち悪くてこわい」というぼわわんとした印象が、
感染したらこういう症状になる、という具体的なものに変わりました。


先日、アメリカで患者の吐しゃ物やらから看護師が感染、
というニュースがありましたが、エボラは、血栓ができてそれで
血が回らなくなって内臓からやられていくそうです。
それで最後は「崩壊」といって、ぐしゃっとなる。
上からも下からも血やら何やらの体液がでて、それはひどい
状態になるそうで…。


それを片付けさせられた看護師さんはかわいそうです。
ろくな防護服も知識も与えられず。


国際的な指標でエイズがレベル2ならば、エボラは最高に危ないという
レベル4に分類されているのだそうで、
本書の中でアメリカ軍伝染病医学研究所(ユーサムリッド)で
エボラウィルスを取り扱うときは、ほかの部屋より気圧の低い部屋で
(空気が外へ流れ出ないように)、厳重な防護服をきて取り扱っている
様子が描かれていました。


それを読んでいると、先の看護師たちがそんな厳重な装備をしていたとは
とても思えません。
アフリカで流行りだしたときも、病院のスタッフから感染していった
ことが書かれていて、医療の最先端にいることの危険を感じました。
だからこそ、そういう立場の人は守られなければならないのに。


本書によると、アフリカで流行ったときは、しかし
病院でのワクチン接種の際の注射器の使いまわしで
エボラの感染が広がったことも書かれていました。
アメリカがエボラウィルスをワクチンに入れてばらまいた、
という話もネットで流れていますが、あながちウソでもないというか…。


命の値段の差をすごく感じました。
アフリカで人が少しくらい死のうが関係ない、
というような発言も本の中でありましたし。
アフリカ人を対象に実験くらい平気でやりそうです。
だって、少し前まで奴隷としてアフリカ人を狩ってたわけですから。


この本の大部分は、1989年、ヴァージニア州レストンで、
動物実験に使うためのサルの輸入売買を手掛ける”モンキー・ハウス”
でエボラウィルスが見つかり、それを軍とCDCが鎮圧(というか、
サルを全部殺して処理してサンプルをたくさんとった)する
様子に割かれています。


このときのエボラ(エボラ・レストン)は人間も軽くかかったそうです。
しかも空気感染で。


人が死ぬエボラは、
エボラ・ザイール(致死率90%)と、
エボラ・スーダン(致死率50%)。
(あともう1こあるみたいですが、まだこの本のときにはなかった)


致死率90%のが空気感染するようになったら
恐ろしいことですね。


かといって、変なワクチンがでてきても、
そっちも恐ろしくて打てないけど。


それにしても、サルやら何やらの動物を扱う施設は
世の中にたくさんあるだろうし、
ウィルスを安全に保管しているはずの施設にしても、
もし停電が続いたら気圧を変える設備も冷蔵庫も
働かなくなって最後砦の粘着テープがはがれれば
外界に飛びててくるわけです。


実験室は恐ろしいなって思いました。
どこでどんなことを実験しているのか、一般人は知らされて
いないから怖がりようもないですけどね。


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