【本の感想】デイヴィッド・フィンケル『帰還兵はなぜ自殺するのか』

デイヴィッド・フィンケル『帰還兵はなぜ自殺するのか』ピュリツァー賞作家が「戦争の癒えない傷」の実態に迫る傑作ノンフィクション。内田樹氏推薦! 本書に主に登場するのは、5人の兵士とその家族。 そのうち一人はすでに戦死し、生き残った者たちは重い精神的ストレスを負っている。 妻たちは「戦争に行く前はいい人だったのに、帰還後は別人になっていた」と語り、苦悩する。 戦争で何があったのか、なにがそうさせたのか。 201...

【本の感想】田丸公美子『シモネッタのデカメロン』

田丸公美子『シモネッタのデカメロン』巨漢の50代イタリア人男性が、日本出張のたびに、女性のお持ち帰りに成功する理由とは。通訳歴30余年、アモーレ(愛)の国イタリアで、著者が見聞したおかしな夫婦や恋人たちのエピソードが満載。愛の向こう側に豊かな文化が見えてくる、人生を楽しむヒントに満ちた大人のエッセイ集。解説にかえて故米原万里さんとの対談収録。また読んじゃった。またイタリアの女好きの男たちがたくさん出てく...

【本の感想】イーユン・リー『黄金の少年、エメラルドの少女』

イーユン・リー『黄金の少年、エメラルドの少女』代理母問題を扱った衝撃の話題作「獄」、心を閉ざした四十代の女性の追憶「優しさ」、愛と孤独を静かに描く表題作など、いずれも現代中国のさまざまな社会問題を背景に、深い失望や喪失に苦しむ人々の心もようが切々と伝わる珠玉の短篇九篇。この一冊でリーは「短篇の名手」としての名声を確立した。O・ヘンリー賞受賞作二篇収録。相変わらずいい!訳もいいのだと思う。一番おもし...